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海はなかった [思い出話]

「海はなかった」て合唱曲の話を、昨日ツイッターにちょこっと書きました。

これは私がまだ中学1年生の時に、合唱部でやって第一印象、へんな歌!と思ったものです。

最初はパート練習でアルト部分のみを歌ったので、そのような印象となりました。女声合唱ではアルトは下支えになるので、どうしてもベースラインのような低音の連続の、それ単体ではびみょーなメロディになりがち。なおかつ、そのまま読んではまるで意味不明の歌詞、それを分断して入るアルトパート・・

けれど、3パート合わさった時、その印象はがらりと変わりました。絶妙な掛け合いとハーモニーの美しさ。

今思うと、多人数で歌う合唱の醍醐味とでもいうもの?を、初めて体感したのがこの曲だったのかもしれません。

だからかな、数多ある曲で、ひときわ強烈な印象を私のなかに残してる。

だいたいあの前奏。狂気的な。そのすぐあとに、あの胸締め付けられるような旋律。

そのどれひとつ、中学生の私には、まるで理解できぬまま歌ってたのだけどー・・・でも、ひかれた。わからないながらも、何かひきつけられるものを感じてたってことなのかな。

せつなくてもの悲しげで、なんともきれいな。その後、パート変えでソプラノにまわり、あの旋律を歌えるようになった。

だいたい曲名からして。海はなかった?ない?どういう事~?と思いましたが、当時はそう深く考えてみることはしなかったですねえ。 

 

昨日、近所の海沿いの道を歩いて、堤防へ出てみました。

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まあまあキレイに見えますか?

一応、小魚も見えるし、そう汚いもんでもないですが・・・

ひと昔前は、ここからもけっこうなお魚が釣れたそうです。

今も、たま~にはいいサイズが釣れるようですが、釣り場とは言い難い場所。 

 

この写真の左方向90度の景色がこちら。

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奥に見えるは金属ゴミの山なり。

さらにこの写真から左方向90度の風景がこれ・・

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やはり産廃の山~と、重機。奥には工場のプラント。

海のそばに、これらがどどーんと出来て稼動してから、海がだめになったようです。

伊予鉄で2つ先の梅津寺駅前には昔、砂浜の海水浴場がありましたが、ずいぶん前に閉鎖されたそうです。海が汚れて泳げなくなったとか。湘南とかと変わらないレベルに見えるんですが、工場からの薬品とかがヤバイのか?よくはわかりませんが、今はだーれも泳いでません。 傍には、元海の家を改造したカフェがあります。

 

三津浜港から1時間程フェリーに乗れば着く離島の海は、こことは見違える程の美しさです。

エメラルドグリーンの海。沖縄の海みたいな透明度で、大きい魚もよく釣れるようです。

たぶん、この堤防からの海も、ひと昔前までは離島と同じだったのだろうなー、と。

海はあるけど、かつての姿じゃない。海はなかった、てそういうこと?

工場建てて得るもの失うもの、どちらも大きかったんでしょうねえ。

 

ここでもラストにこちらを。 

平松混声合唱団の素晴らしー演奏の動画→https://www.youtube.com/watch?v=t0YwIKEGRoM

(余談ですが、私の昔の記事のリンクが荒らされてて、リンク先にいくとエロサイトになっとる・・・てのが何件も発生してるみたいで。ピンポイントでそういう侵入を図るやり方とかあるんですかねえ? 古い記事の晒しっ放しは碌なことにならぬかなあ~。なので、URLそのまま載せ)

ツイッターにも書いたが、在りし日の姿を失った海、海は国、さらには人の住む世界そのものを指し、鳥は人かな~と、今は想像力をかきたてられる歌詞を、そんなふうに解釈。

夏の旅人、は謎~。髪飾り、も。


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